三昧塚古墳出土 冠「金銅製馬形飾付冠」
金銅製馬形飾付冠(複製)   
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三昧塚古墳の後円部からは,埋葬施設として縄掛突起を持つ箱式石棺と,副葬品(死者に供えられた品物)を納めた木製の箱が発見されています。冠は人骨の頭部に近い位置に置かれており,埋葬時には死者の頭に装着されていたものと考えられています。また,この人骨の耳の位置には金銅製垂飾り付耳飾りが,首の位置からは碧玉の首飾りが発見されています。この冠は金銅製透かし彫りで,頂上部に馬の形と樹木を交互に造り出し,その下を方形に区切って中を幾何学的な文様とし,更に最下部を波形にしています。また,全体に歩揺が下げられており,日本国内でも例を見ない独特な形を造りだしています。これは,本来鍍金されていたもので,現在でも僅かながらその一部を見ることができます。

 

 

 

 

 

 


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